Michael Freeman, The Photographer's Eye, 2007 - Japanese translated edition published in December 2012 which I bought a few days ago.
マイケル・フリーマン『PHOTOGRAPHER'S EYE 写真の構図とデザインの考え方』(ボーンデジタル、2012年12月25日初版発行)という本を買った。
先日ふらりと書店に行って、目当てのローリング・ストーンズの写真集は見当たらなかったのだが、「写真・カメラ」の棚をなんとなく眺めていたら、平積みの中からたまたま手に取ったこの新刊書を、表紙や中の写真に魅かれて買った。副題のように、理論の本だ。
今まで国内で出ていたカメラ書籍や撮影テクニック解説本のたぐいは、説明のためのサンプル写真がどれも、テーブルにリンゴや花瓶を並べたり、無難な容姿のモデルにポーズをとらせて撮ったようなつまんない写真ばかりで、買って読む気が全然起きなかった。3800円(+消費税)もするこの本を買ったのは、まず、中の写真が、風景やオブジェクトなどの静的な写真も、息づき動いている人間の写真も、どれもすごい写真でインパクトが大きく、それゆえ説得的だったから。
「動いているものを瞬時にフレームに収める」という作業を、私は勉強嫌いのまま、ライブハウスの現場で試行錯誤を繰り返してきたが、効果的な写真を増やそうとすればするほど、構図的にはむしろだんだん「無難」に流れるようで、限界を感じ始めたところだった。構図の理論を頭に叩き込んでおいたら、そりゃ確かに武器になるだろうと思った。(武器を使いこなし、さらにその先を目指せるかは、別の問題だ。「才能」というやつ・・・。)
どれ、遅れ馳せながら勉強して理論武装を試みるかな。