14 April, 2015

Johnny Winter came alive in Japan.


むかしむかし、ジョニー・ウィンターを見に行ったのです。
今からちょうど4年前のできごと。

iphone photo 264: At last, Johnny Winter comes alive in Japan!
"At last, Johnny Winter comes alive in Japan!"
iPhone 3G photo taken in Tokyo, 14 April 2011.

Once upon a time in Tokyo, one month after the Great East Japan Earthquake 2011, Johnny Winter and his band came to play in Japan for the first time. "Thank you and welcome to Tokyo in hardness. Vito, Scott, Paul and Johnny. You 4 guys are real brave men and angels from blues country." I was with the band during the 90 minute all-blues-gig holding myself onto the first row fence. This was the only one shot available at ticket booth outside the venue. NO PHOTOGRAPHY strictly inside the venue and I obeyed.

 東日本大震災後そそくさと日本を離れたり来日をキャンセルするアーティストが相次いだらしいけど、ジョニー・ウィンターは来てくれるんだろうか?もっともこの人の場合は放射能以前の問題として来日を危ぶむ気持ちが拭えず、チケット買うのためらっていたのだが、どうもホントに来てくれそうな感じになってきた。「20年前の過ちを再び犯しちゃダメだろ。」という夫の言葉に背中を押され、4月14日のチケットを4月11日の夜に1枚取った。20年前の過ちというのは、1991年、ロリー・ギャラガーの来日を何となくパスしてしまってそれきり最後になったという、私の人生最悪の後悔のことだ。自身はクラシックにしか興味がなく、私と一緒に行く気はない夫の後押しのひと言が、偶然4月11日が誕生日だった私への大きな贈り物となった。
 神様、どうかこれ以上大きな余震が来ませんように、そしてジョニー・ウィンターにしばしの健康をお与えください。

 そして・・・
 神様、感謝します!こんな時に、こんな日本に、ホントに来てくれた!この眼で見るまで信じられなかった。頑張って最前列のフェンスにしがみついて拝み見た。小っちゃくて、燃え尽きる前から真っ白な灰だった・・・(えっ?) かろやかに動く細長くて白い指。まるで天使だ。登場からたった90分、されどノンストップでブルースの90分。全部の曲名なんて知らないけど、ホンモノのJohnnyの演奏で「Go Johnny Go Go Go !」と声を限りに叫んだ。「Good audience !」ジョニー翁もご機嫌だった。いかつい体で仏頂面のバンドの3人も、「来てみて良かったな。」と思ってくれたんだろうか、後半に至り、はにかむような笑顔を見せた。Johnny Winter, Vito Liuzzi, Scott Spray, Paul Nelson... 4人とも勇者だ。ホンモノの男だ。最後に隣の青年がヴィトからキャッチしたドラムスティックを見せてもらったら、3分の1ぐらいの所がギタギタだった。どんだけツメ立ててチカラ込めて握ってたんだろ?

6か月後ライブハウスでドラマーの秋元清実さんにこの話をしたら、ドラムスティックのえぐれはツメではなく、リムに当たって生じるんだと教えてくれた。

また、フリッカーの説明欄(上掲)では当時書かなかったエピソードがもうひとつある。終演後も余韻に浸り、3分、5分と最前列フェンスから離れなかった私は、ようやくゆっくり向きを変えてみると、目の前5メートルほどの所にギタリストの「よっちゃん」が、やはり立ち去りがたいのか、お仲間らしき黒服の男性2~3人とともにこっちを向いて立っていた。元ジャニーズのあの「よっちゃん」(だと思う、たぶん)だけど、近くに行って握手を求める気にも、「よっちゃんですか?」なんて間抜けな質問をする気にもなれず、ただ黙ってほんの数秒、互いに穏やかに見つめ合い、微笑みを交わし合った。それほどみんなジョニー・ウィンターに感激した。