60歳過ぎてもライブハウス通いが止まらない、かっこいいインディー・ミュージシャンのライブ写真撮影に精出すおばさんロック・フォトグラファー。機材は1970~80年代のオールドレンズ、コンタックス/カール・ツァイス。時にはライカ。最近ニコンも使うけど、AFもAEも最新機能は信用せず、マニュアルモード一本やり。老眼かすみ目つらくても、今夜も腕っぷしでがんばるよ!
12 February, 2014
TONS OF SOBS, 11 Feb 2014
Free tribute band TONS OF SOBS live at Outbreak, Yotsuya Tokyo, 11 February 2014.
Fully powered 4 songs in 25 minute short stage.
Using Carl Zeiss/Contax Planar 135mm/F2 single focal lens with Sony Alpha ILCE-7 35mm full-frame camera.
All photo copyright © 2014 Megumi Manzaki.
41 photos taken by Megumi in this session available.
http://www.flickr.com/photos/megumi_manzaki/sets/72157640824979505/
10 February, 2014
75セントのブルース
東京は1969年3月以来45年ぶりの積雪量だったという。1969年3月の大雪は私よく憶えている。雪合戦が楽しかった、とかいうのではなく、その2~3週間後に買った『少年サンデー』で読んだ、新宿西口界隈を舞台にした『75セントのブルース』という漫画――その記憶とのセットで、私の人生にインプットされている。
小学5年生の私にはちょっと大人びた漫画だった。主人公は場末のライブハウスでサクソフォンを吹く「セイント」。アパートに同居させている少年トランぺッター「鷹彦」にレコード会社からメジャーデビューの話が来たことで、二人の友情に葛藤が生じる。思い悩んだあげく鷹彦は出て行き、セイントはウジウジ。だが季節外れの大雪が降り積もった朝、西口に戻って来た鷹彦。二人は無言のうちに互いを理解しあう・・・・・・といった話だった。
「タカヒコ」という名前の響きがカッコイイと感じた。そのカッコイイ鷹彦が脚立のてっぺんで両膝を抱え、ひと晩じゅう沈黙を続けるひとコマが、私の眼に焼きついた。大人になって結婚して家に脚立を買った時、鷹彦のようにやってみようとしてできなかった、という馬鹿げた思い出のオマケつき。
仕事から戻った二人がマイルス・デイヴィスの『マイルストーン』をかける、という数コマの描写も記憶にある。私は11歳でまだ『マイルストーン』は知らなかったが、セイントと鷹彦が暮らす殺風景な部屋に響き渡るトランペットの音を共有したようなその時の気分は、あながち間違ってなかったことを、後年LPを買って確かめた。
ただ、ミュージシャンとして別々の道に踏み出した二人の問題は何も変わらないまま、偶然の大雪で白く塗り潰して「THE END」でいいのかよ?と、子供心にも釈然としない結末だったが、「大人って、そういうこともあるのだろう。」と妙に悟った気分にもなった。
主人公セイントが呟く「75セントのブルース」。
どっかへ走っていく汽車の
75セントぶんの切符をくだせい
どこへいくかなんて 知っちゃあいねえ
ただもう こっちから はなれてくんだ。
ブルースというが音では知らず、だが漫画の吹き出しの中のコトバとして、ブルースもろくに知らない11歳の心に刻まれて、ずっと私は忘れることがなかった。45年後の大雪をきっかけに、記憶を確認したくなってウェブ検索してみたら、ラングストン・ヒューズ(Langston Hughes 1902-1967)という黒人詩人のものだった。(上は、木島始訳としてウェブに引用されていたものに、リフレインの省略など少し変更を加えた。)
漫画の作者は宮谷一彦という、当時他に全共闘や左翼活動家を描いた作品が多かった人だそうだ。『少年サンデー』の見開き2ページを使って細密に描き込まれた新宿西口ロータリーの俯瞰図――。1968~69年、ベトナム反戦運動やフォークゲリラ、左翼暴動が繰り広げられた場所。そんな場所としての記憶が、45年経ってなお、ひとり西口広場を歩く時、私にふと呟かせる時がある。
切符をくだせい 75セント分の切符を
どこだっていい
ただもう、ここからはなれていくんだ・・・
【75セントのブルース - 2日後の追記】
Seventy-five cent blues ..... で検索しても出てこないわけだ。原題は「Six-Bits Blues」という。
Gimme six-bits' worth o' ticket
On a train that runs somewhere.
I say six-bits' worth o' ticket
On a train that runs somewhere.
I don't care where it's goin'
Just so it goes away from here.
Baby, gimme a little lovin'
But don't make it too long.
A little lovin', babe, but
Don't make it too long.
Make it short and sweet, your lovin',
So I can roll along.
I got to roll along!
Six-Bits Blues by Langstone Hughes
09 February, 2014
Yokosuka, 09 Jul 2011
U.S. Seventh Fleet town in the Far East.
Using Voigtlander/Cosina Nokton 25mm/F0.95 single focal lens with Olympus Pen E-PL1 micro 4/3 camera.
All photo copyright © 2011 Megumi Manzaki.
60 photos taken by Megumi on bay and streets of Yokosuka available.
http://www.flickr.com/photos/megumi_manzaki/sets/72157627028023373/
Mount Koya & Namba Osaka, Dec 2009 - sacred & secular - 高野山となんば
Visiting Japanese Buddhism sanctuary Mount Koya (The World Heritage), a great entertainment district Namba Osaka, and a memorial field of Expo 1970. 25-27 December 2009.
聖地高野山と世俗の街なんば、ついでに「人類の進歩と調和」の跡地。2009年冬の旅。
Using Nikon D60.
All photo copyright © 2009 Megumi Manzaki.
The Tower of the Sun created by Taro Okamoto, a relic of the EXPO '70.
私13歳の時、太陽の塔の中に入って生命の樹を上がって興奮した。
53 photos taken by Megumi during this travel available.
http://www.flickr.com/photos/megumi_manzaki/sets/72157623079875574/
聖地高野山と世俗の街なんば、ついでに「人類の進歩と調和」の跡地。2009年冬の旅。
Using Nikon D60.
All photo copyright © 2009 Megumi Manzaki.
The Tower of the Sun created by Taro Okamoto, a relic of the EXPO '70.
私13歳の時、太陽の塔の中に入って生命の樹を上がって興奮した。
53 photos taken by Megumi during this travel available.
http://www.flickr.com/photos/megumi_manzaki/sets/72157623079875574/
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