ROUGH JUSTICE live at Outbreak, Yotsuya Tokyo, 09 December 2014.
- 大井貴之 Takayuki O.E. (guitar/vocals)
- 香川浩則 Hironori Kagawa (bass)
- 上田周一 Shuichi Ueda (drums)
Again, B/W movie with photographer's view.
Sound recording quality is a little better than the first trial on 21 Nov 2014.
写真家目線で撮った白黒ムービー、再挑戦。
アンジェニューという1980年代フランス製のマニュアル中望遠ズームレンズを使って、一度め(2014/11/21)より後ろに下がりステージのほぼ正面だけで撮ったから、映像の自由度や迫力という点では私自身がイマイチ満足できてないが、そのかわり録音はかなりマシになった。
じつはこの70-210mm、夫が2~3か月前にイーベイで見つけてどこか外国から買ったもので、私が借りて手にしたのはこの日がまるきり初めてだった。見た目はなんとも不細工な寸胴で、プラスチック製なのに735グラムとかなりの重量。いつオーバーホールされたのかも不明。そのうえ同じアンジェニューでも、先日街に出て使い方を練習した45-90mmとは、ズームリングとフォーカスリングの位置が逆だった。(・・・と、ここまでは言い訳。)後半に至ってやっと使い慣れ始めたので、映像的には Part 2 の方がおススメです。
Filmed using Angenieux 70-210mm/F3.5 Leica-R-mount zoom lens and Sony Alpha ILCE-7 camera.
Movie copyright © 2014 Megumi Manzaki.
Music copyright © 2014 ROUGH JUSTICE.
Part 1: State Of The Heart - Dejavue (18:52)
Part 2: Nothin' But Trouble (12:50)
Songs © ROUGH JUSTICE.
Also available on YouTube.
- Part 1 http://youtu.be/0pxdPCVXxgM
- Part 2 http://youtu.be/W8A-mHczLl4
2014年11月9日、日曜日の朝日新聞書評欄から・・・
R. ヘイヴァーズ著 『ブルーノート・レコード 妥協なき表現の軌跡』(ヤマハミュージックメディア、8424円)、買えそうもない高価な本だが・・・、「いくつかの(レコード)ジャケットについて写真をどのように選びトリミングしたかがわかるようになっているのが興味深い」本だそうだ。「(中略)・・・新しい音楽が生まれる瞬間にかける情熱と興奮とが感じ取れるだろう。音楽である以上は流れ去ってしまうそんな瞬間を、デザインが、ジャケットという紙媒体を用いてクールにフリーズさせる。そこにはきっと、ブルーノートのみならず、ジャズという音楽自体のブランディングをしようという意識があったはずだ。そんな時代がかつてあったことを知らしめてくれる・・・(後略)」
音楽を写真に留めるということが・・・、音楽が写真芸術の素材になっただけでなく、写真と音楽とが相互作用的に高め合う意味を持っていたのは・・・、やはり過去形なのだろうか?
私は、お金を払って客としてライブハウスに入り、音楽を楽しみながらライブ写真を撮らせてもらっているが、時々、写真を撮るのはただひとり自分の道楽のためでしかない、と感じることがある。今の時代、写真は音楽を伝えるイメージにも、バンドやアーティストの宣伝の役割にすらもならない。音楽を手っ取り早く伝える手段としては、ユーチューブなどに手軽にアップされ無料で拡散される動画が、視覚だけで聴覚を欠くスチル写真に勝るのは、当然といえば当然だ。私がいくら自分の写真をフリッカーやフェイスブックに載せても、それを見てライブハウスに行きたい、このバンドの音楽を聴いてみたいと思う人は、ほとんどいないのではないか?
それなら、ライブ写真なんて、もう撮る必要があるのだろうか?
写真家はもう、ロックバンドのために役立つことや、個々のミュージシャンに喜んでもらえることなど、できないのではないだろうか?
そんな疑問から発して企てたのが、ROUGH JUSTICEのライブムービーだった。11月21日と12月9日の2度やってみた。普通にビデオを録るだけでは飽き足らず、マニュアルレンズを使った白黒映像。まだ満足できるレベルには達していないが、私しかやらないだろうユニークなアイデアだったと思う。スチル写真との違い、今後どう撮るべきかもわかってきた。・・・だが、この試みはこれでいったん終えてみようと思う。
私はやっぱり、写真を撮れなきゃ楽しくない。映像作家ではなく写真家だから、どうしても写真を撮りたい。音と映像のバランスを考えたカメラポジションは・・・だとか、手ブレを抑えて辛抱強くとか、マイクが雑音を拾わないよう注意してとかやっていては、ライブハウスで生きた心地がしない。ズームレンズじゃなく単焦点レンズで、音楽に合わせて自由にカメラを振り回しながら、時には踊ったり叫んだりもしながら、ミュージシャンの一瞬一瞬を鮮烈に切り取って見せたい。
音が必要なら別途録音して、私の場合はこんなふうにスライドショーだね!
- O.E. Gallagher plays Taste, 18 Mar 2012:
http://youtu.be/WbFDiWG_DG4 - 東京エクスペリエンス, 27 Jul 2014 (recorded by Mick Okabayashi, mixed by Stevie Miyawaki):
http://youtu.be/0Fw-fLfkQoQ
ちょっと早いですが、2014年のライブ写真はこれにて御用納め。皆さんありがとう。2015年もよろしく。