60歳過ぎてもライブハウス通いが止まらない、かっこいいインディー・ミュージシャンのライブ写真撮影に精出すおばさんロック・フォトグラファー。機材は1970~80年代のオールドレンズ、コンタックス/カール・ツァイス。時にはライカ。最近ニコンも使うけど、AFもAEも最新機能は信用せず、マニュアルモード一本やり。老眼かすみ目つらくても、今夜も腕っぷしでがんばるよ!
04 June, 2013
JIMISEN, 01 Jun 2013
Jimi Hendrix tribute band JIMISEN live at Adm, Ikebukuro Tokyo, 01 June 2013.
ライブって、あらかじめ何をどう撮るか決めたり、良い写真を撮ろうと四角張ってカメラを構えちゃ、だめだ。
特にジミ・ヘンドリックスの音楽の時なんてさ!
Using Carl Zeiss/Contax Planar 100mm/F2 single focal lens with Sony NEX-7 APS camera.
All photo copyright © 2013 Megumi Manzaki.
52 photos taken by Megumi in this session available.
http://www.flickr.com/photos/megumi_manzaki/sets/72157633889310271/
GREAM, 01 Jun 2013 - これぞ音楽 2
Cream tribute band GREAM live at Adm, Ikebukuro Tokyo, 01 June 2013.
- 寺中名人 Teranaka Meijin (guitars/vocals)
- ミッキー山本 Mickey Yamamoto (bass/vocals)
- Goboh鈴木 Goboh Suzuki (drums)
最初の感動から4か月ぶり。
このバンドの音楽がなぜこんなに良いのか、一緒に聴いたギタリストの友人が、「クリームのどの音源のコピーでもない。3人がそれぞれ自分の演奏をしているからだ。」と教えてくれた。「トリビュートバンドって本来そうあるべきだと思うけどね。」
クリームも、テイストも、ロリー・ギャラガーも、ヘンドリックスも、若い時に生で聴けなかった。でも、それなりにトシとった今になって、目の前でこんな音楽リアルでやってくれるすごい人たちを知り、ライブハウスに来ればまた聴ける幸運を、神様に感謝したい。
Using Carl Zeiss/Contax Planar 85mm/F1.2 single focal lens, Planar 100mm/F2 single focal lens with Sony NEX-7 APS camera.
All photo copyright © 2013 Megumi Manzaki.
66 photos taken by Megumi in this session available.
http://www.flickr.com/photos/megumi_manzaki/sets/72157633889012805/
O.E. Gallagher, 01 Jun 2013 - ライカMモノクロームを使ってみた
O.E. Gallagher solo live at Adm, Ikebukuro Tokyo, 01 June 2013.
Takayuki O.E. (guitars/mandolin/harmonica/vocals) playing Rory Gallagher's acoustic numbers.
All photo copyright © 2013 Megumi Manzaki.
Please look at my newer post also ROUGH JUSTICE, 26 Jul 2013 - Rockin' hard with Leica M Monochrom!
夫が「ライカMモノクローム」を買った!なんだか80万円以上したらしい。ライカなんて・・・いやそもそもレンジファインダーのカメラなんて使ったことのない私が、ライブハウスに持ってって、夫より先に使ってしまった。ライカのレンズも夫から借りて使ってみたかったが、今回はとりあえず明るさ優先で日本製のノクトン50mm/F1.1にした。ライブハウスは暗すぎて露出計が使い物にならないので、ISO値1600、シャッタースピード1/90秒に固定し、絞りは勘で動かした。
でも途中で、頭を使うレンジファインダーの扱いに疲れちゃって、直感的で使い慣れたライブビューファインダー付きのソニーNEX-7に持ち替えた。 レンズはいつものコンタックス・プラナーだ。
Using Sony NEX-7 APS-C camera with Carl Zeiss/Contax Planar 85mm/F1.2 German lens.
Playing out on the western plain.

Using Sony NEX-7 APS-C camera with Carl Zeiss/Contax Planar 85mm/F1.2 German lens.
"One hundred per cent (too much alcohol), so I don't feel no pain at all!"
それで、「ライカMモノクローム」の撮れ具合はどうだったのかなあ? 階調(グラデーション)の豊かさ、立体感に優れた描写とは思うが、それも自分で感動するほどの大きな差は出なかったのでは?
ステージ前半ライカで27枚ほどシャッターを切ったが、露出調整やピント合わせにじっくり時間をかけてられないライブ撮影向きじゃないと思った。苦労してピントが合えば、絵は繊細できれいだが、動きのない、表情の乏しい写真ばかりになってしまった。後半ソニーに持ち替えてから撮った90枚ぐらいの方が、自分では手応えを感じた。
私きっともう、ライブハウスでライカは使わないや。
世のライカファンは激怒するかもしれない。「素人のおばさんがライブハウスなんかで軽々しく使うカメラじゃない。馬鹿者」って。
でも今、写真で私のベストを尽くせる場所は、一瞬一瞬にベストな自分を見せてくれるミュージシャンたちと近距離で向き合える、小さなライブハウスが一番だと思っている。
そのライブハウスで、私はライカではベストを尽くせそうもないだけのことだ。
・・・光の陰影だけを純粋に用いてカラー写真をも凌駕するリアリティを生み出すところが、モノクロ写真が注目を集める理由なのでしょう。モノクロフィルム写真の時代に培われた豊かな伝統をベースに、正真正銘のモノクロ写真をデジタル時代によみがえらせるカメラをつくり出すことが、現在のニーズに応えることだとライカは考えました。そして誕生したのが、世界初となる35mmフルサイズセンサーを搭載したモノクロ撮影専用デジタルカメラ、ライカMモノクロームです。高度な距離計と最先端のデジタル技術の融合が実現する、圧倒的なまでに高画質なモノクロ写真。その仕上がりは、ミドルフォーマットと比べても遜色がなく、芸術写真にも十分に対応できるほどの高水準に達しています。
・・・有効1800万画素となるライカMモノクロームの撮像素子は、一般的なカラー撮影用の撮像素子よりも約2倍シャープな描写を実現します。この撮像素子は“色を見る”ことはせず、各画素が輝度を忠実に記録します。そのため、撮像素子がとらえた情報をそのまま反映した、“正真正銘の”モノクロ画像を撮影することができます。(後略)
――ライカカメラジャパン発行カタログより
「ライカMモノクローム」で撮った5枚と、ソニーで撮った23枚を含む、このステージの写真計28枚を、フリッカーで公開しており、より大きいサイズのjpg画像を取り出して見ることができます。描写力や階調の比較になるかと思い、どちらのカメラで撮った写真も---ほとんどの写真がちょっと暗めに撮れてましたが、現像時に明るさ・コントラストの調整を一切施していないjpg画像をアップロードしてみました。また画角は、使用レンズが同じ50mmでも、ライカは35mmフルサイズセンサーなので50mmそのままに、ソニーはAPS-Cサイズなので1.5倍の75mm相当で写っています。
28 photos taken by Megumi in this session available.
http://www.flickr.com/photos/megumi_manzaki/sets/72157633870866454/
【追記】 1か月後に思い直したこと。
「私きっともう、ライブハウスでライカは使わないや。」
・・・なんて書いたが、来たる7月26日、ROUGH JUSTICEのライブで、ライカMモノクローム、もう一度使ってみたいと思う。レンズは中望遠で、ズミクロン90mm/F2を貸してくれるよう、夫に交渉中。
同じギタリストだけど、今度は椅子に座って弾くわけではない、激しく動き回るハードロックだ。はたしてまともに撮れるのか・・・?(このバンドではいつも “実験” させてもらってしまう。)
ここには、「ライカ モノクローム」の検索で来ていただいたのでしょうか・・・、短期間に多数のアクセスをいただき、作例はたいしたことない1枚で、大方の期待をはずしてしまったこと恐縮しております。
今度はダイナミックなハードロック・バンドのライブ撮影に挑みます。使い慣れないレンジファインダー・カメラで、どこまで捉えられるだろう? ISO値を3200に上げて(いつもは1600)被写界深度をできるだけ深く取って・・・などと今から作戦を練ってはいるが、さらに惨憺たる結果になって「お前もうライカに指一本触るな!」となる恐れもあるが、それでもやってみたいのです。ロバート・キャパだって沢田教一だって、ライカで撮ったんだもの。(戦場とライブハウスを並べちゃいけないけれど。)
キーワードが「ロック」であれ「ライカ」であれ、それでせっかく大勢に見ていただけるのなら、バンドの名誉のためにも、カッコイイ写真をお見せしたい。
すごいイイ音を、このバンドは出すのです。こっちも楽して撮ろうなんて了見じゃ、バンドの出す音に見合ったイイ写真を残せるわけがない。
リベンジのチャンスをください!
【さらに追記】 上記公約を果たしました!
まだ全然、威張れるほどの写真じゃないけれど、再度挑戦した甲斐がありました。ぜひご覧ください ↓
<ROUGH JUSTICE, 26 Jul 2013 - ライカMモノクロームでハードロック>
Using Leica M Monochrom camera with Ernst Leitz Canadian Summicron 90mm/F2 single focal lens.
さらにその後も・・・
<O.E. Gallagher, TOWNZEN and GREAM, 05 Jan 2014 - ライカでロックを撮る>
Using Leica M Monochrom camera with Ernst Leitz Canadian Summicron 90mm/F2 single focal lens.
28 May, 2013
かすがのなか, 27 May 2013
かすがのなか live at Manda-La 2, Kichijoji Tokyo, 27 May 2013.
- 春日善光 Yoshimitsu Kasuga (guitar/vocals)
- 菅原賢 Ken Sugawara (bass/vocals)
- 野中郁 Takashi Nonaka (drums)
- 藤山高浩 Takahiro Fujiyama (keyboard/vocals)
Using Carl Zeiss/Contax Planar 85mm/F1.2 single focal lens with Sony NEX-7 APS camera.
All photo copyright © 2013 Megumi Manzaki.
53 photos taken by Megumi in this session available.
http://www.flickr.com/photos/megumi_manzaki/sets/72157633753337346/
21 May, 2013
Tears, 19 May 2013
Tears live at Outbreak, Yotsuya Tokyo, 19 May 2013.
- Teruo Moriya (guitars)
- Hideyuki Kinoshita (guitars)
- Naomi Watanabe (keyboard)
- Yoshifumi Ishizaki (bass)
- Shuichi Ueda (drums)
Using Carl Zeiss/Contax Planar 100mm/F2 single focal lens, Planar 85mm/F1.2 single focal lens with Sony NEX-7 APS camera.
All photo copyright © 2013 Megumi Manzaki.
43 photos taken by Megumi in this session available.
http://www.flickr.com/photos/megumi_manzaki/sets/72157633527707729/
18 May, 2013
"Bill Cunningham New York"
Poster outside the movie theatre in Tokyo, taken by Megumi Manzaki using iPhone camera. |
I went and saw today an American 2010 documentary film Bill Cunningham New York - an eighty and more old-year fashion photographer working for The New York Times.
『ビル・カニンガム&ニューヨーク』という映画を見てきた。
日本公開の宣伝はどうも「ファッション」に偏っている感じだが、ニューヨークタイムズ紙の名物ファッション・カメラマン、ビル・カニンガム(1929-)を追ったドキュメンタリーだ。
80歳+のビルは、自分自身はチョー質素な服装で、雨の日も風の日も雪の日もマンハッタンの街路を自転車で駆け回り、街角でちょっとでも目立つファッションの人を見つけると追っかけていってシャッターを切る。彼の愛機はなんと今どき完全手動のニコンFM?FM2?レンズは85mmかな?フィルムはフジカラーのネガフィルム(ASA400)だ。現像は街のDPE任せだが、デジタル画像のウェブ紙面のレイアウトには、若い編集者のパソコン作業に付きっきりでうるさく口出しする、現役バリバリのファッション・ジャーナリストだ。ストリートだけでなく社交界のパーティーに、パリのファッションショーにと忙しく飛び回るが、招かれたパーティーでも決して飲食せず、彼に写真を撮ってもらいたい人々と歓談しながら、いつものニコンFMでひたすら写真を撮りまくるだけ。
ファッションにしか興味がない、どんな有名人でも身に着けているファッションが冴えなかったら撮る気はない――と言いながら、ビルの言動には一貫して、被写体の人々への優しさ、尊敬、女性への細やかな愛情などが示される。彼が撮った写真に被写体への悪意が感じられる写真は1枚もないと、誰もが証言する。写真家自身の言葉で声高に語られることはなくとも、それこそは重要な写真家哲学だ。
たとえばこんなエピソード。彼のキャリアの初期のころ、パリのコレクションで発表されたモードと全く同じ服を、ニューヨークのストリートで、必ずしもモデルと同じように若くも痩せてもいない女性たちが自分のものとして着こなしている姿を、ビルは好意をもって撮ったのだが、当時彼が専属だったファッション誌はそれを、パリのショーでのランウェイ上のモデル写真と並べ、ニューヨークの勇敢な一般女性をおとしめるようなキャプションを付けて掲載した。ビルはこのことに大変心を痛め、落ち込み、この出版社との関係を絶ち、その後も、自分が写真を撮ったせいで笑いものにされたかもしれない女性たちの心情を心配し続けていたという。
ビルがファッション記者となった1960年代、ある人物が「このカメラをペンのように使いたまえ」と言って、「36枚撮りフィルムで72枚撮れるカメラ」をくれた。それがビルのファースト・カメラとなったそうだ。オリンパス・ペンだ!(私と同じだ!)
最初に専属した出版社からの支払いは、受け取りを拒否し続けた。一銭でも金を受け取ると写真に口出しされる、それがいやだったからだという。最もヴァリュアブルなものは「自由」だと・・・。
フラワーチルドレンやヒッピーの時代、パークやヴィレッジに集まる若者たちの自由でカラフルなファッションに魅かれて夢中で撮った写真は、全部白黒だった。あのファッションはカラーで撮らなきゃ意味がないのに、と周囲は笑う。カラーはフィルムも現像代も高くついて無理だったんだ、とビルは言う・・・・・・。ちょうどその時代、11歳で最初のカメラ「オリンパス・ペン」を手にした私も、やはり白黒フィルムしか買ってもらえなかった。スクリーンのビルに大きくうなづきながら、とても懐かしくなった。
16 May, 2013
SPUTNIK KOMBINAT, 15 May 2013
SPUTNIK KOMBINAT live at ShowBoat, Koenji Tokyo, 15 May 2013.
- 脇澤伸 Shin Wakizawa (bass/vocals)
- 吉岡雄介 Yusuke Yoshioka (drums/vocals)
- 三浦雄志 Yushi Miura (guitar/vocals)
Using Carl Zeiss/Contax Planar 85mm/F1.4 single focal lens, Planar 50mm/F1.4 single focal lens with Sony NEX-7 APS camera.
All photo copyright © 2013 Megumi Manzaki.
47 photos taken by Megumi in this session available.
http://www.flickr.com/photos/megumi_manzaki/sets/72157633506577882/
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