ROUGH JUSTICE live at Outbreak, Yotsuya Tokyo, 15 September 2010.
- 大井貴之 Takayuki O.E. (guitar/vocals)
- 上田周一 Shuichi Ueda (drums)
- 脇澤伸 Shin Wakizawa (bass), guest appearance from SPUTNIK KOMBINAT
Using Carl Zeiss/Contax Planar 85mm/F1.4 single focal lens with Olympus Pen E-PL1 micro 4/3 camera.
All photo copyright © 2010 Megumi Manzaki.
At this session, I started to use again the old manual lens after its 20 year long sleep.
20年ぶりに引っぱり出した完全マニュアルのプラナーレンズをまた使い始めたのが、このライブ。(写真の後に詳しい記述。)
167 photos taken by Megumi in this session available.
http://www.flickr.com/photos/megumi_manzaki/sets/72157625085337690/
マウントアダプターが使えるミラーレス一眼オリンパスPENを型落ちでわりと安く買ったので、1980~90年代に愛用していた重たい「西ドイツ製」のコンタックス用単焦点レンズCarl Zeiss Planar 85mm/F1.4をおそるおそるまた使ってみた。
フォーサーズカメラに付けると170ミリ相当、けっこう望遠だ。被写体のギタリストは特に前後の動きが激しい。マニュアルでのピント合わせには正直言って自信がなかった。実際、1ステージ50分余りの間に366回シャッターを切ったが、半分以上はピンボケか手ブレのミスショットだった。それだけにショットがピタッと決まった瞬間の快感はたまらない。
カメラ本体はISO 1600、最初なので試しに1/125秒に設定。絞り開放は避けてF2~F4の間で撮影。露出不足で暗すぎる写真が多かったが、ピントがきっちり撮れた写真は、階調豊かで、しかもコントラストは強めというプラナーレンズの持ち味が際立ち、自分でも期待以上の撮れ具合だった。
それまでの半年間、ニコンD60にSIGMA 18-125mmズームレンズを着け、カメラまかせのプログラムAEで、同じバンド(ROUGH JUSTICE / O.E. Gallagher)を撮り続けてみたが、カメラとして、つまり記録装置としてはどっちが優れているとかいうのではなく、表現手段としての写真は次元が違う感じだ。
デジカメ時代になってから写真を撮る面白さを見失いかけていた。写真が面白かった時代に愛用したレンズが、デジカメ時代になって長年の眠りを経た今やっと・・・テクノロジーの恩恵で思いがけず蘇生したことにより---、そして、暗闇の中で電子制御に頼れない機材を片手に、何よりも、ヌルい演奏は決して聴かせないハードロック・バンドの前に立つことにより、写真に対するファイトが俄然またわいてきた。