60歳過ぎてもライブハウス通いが止まらない、かっこいいインディー・ミュージシャンのライブ写真撮影に精出すおばさんロック・フォトグラファー。機材は1970~80年代のオールドレンズ、コンタックス/カール・ツァイス。時にはライカ。最近ニコンも使うけど、AFもAEも最新機能は信用せず、マニュアルモード一本やり。老眼かすみ目つらくても、今夜も腕っぷしでがんばるよ!
08 October, 2014
Shinjuku. October 1969/2014.
Towering castle behind me of Tokyo Metropolitan Government, Shinjuku, 07 October 2014.
A postcard in my hand indicates an exhibition of a noted Japanese photographer Daido Moriyama's archive - the last one student throwing a bottle of petrol bomb toward the riot police, Anti-War Day riot 45 years ago in Shinjuku, 21 October 1969.
iPhone photo copyright © 2014 Megumi Manzaki.
「アレ・ブレ・ボケ」の森山大道が 『アサヒカメラ』 に1969年の1年間連載した「アクシデント」という一連の写真・・・。写大ギャラリー(中野坂上・東京工芸大学内)所蔵ヴィンテージ・プリントによる写真展を見に行った。
私が手にしたハガキサイズのフライヤーの写真は、連載最終回「アクシデント・12 - 10.21」から。
1969年10月21日、国際反戦デーの夜。新宿。「火炎瓶を投げ続ける孤独な青年」。
45年後、帰り道。新宿。民衆を撥ね付ける城塞のごとき地上48階の壮麗な建造物(東京都庁第一本庁舎)を、私は背景に選んだ。
森山大道はそれまでデモに参加したことなど一度もなく、「政治的な事柄からは一切身をさけてきた」と自分で書いているが、1969年という1年間の連載中「否応なく政治にがんじがらめにされている幾多の人々を、同じ立場の一人としてアプローチするつもりで」撮り続けた結果、左翼学生と機動隊の闘争の場面に収斂したようだ。自ら連載を振り返って「一年間の民衆の被害史」と位置付けると同時に、撮って伝える権利の侵害をはかる公権力と断固闘う決意を記している。
これはもう、ノスタルジーに過ぎないのか?
特定秘密保護法の施行が間近に迫る今。