60歳過ぎてもライブハウス通いが止まらない、かっこいいインディー・ミュージシャンのライブ写真撮影に精出すおばさんロック・フォトグラファー。機材は1970~80年代のオールドレンズ、コンタックス/カール・ツァイス。時にはライカ。最近ニコンも使うけど、AFもAEも最新機能は信用せず、マニュアルモード一本やり。老眼かすみ目つらくても、今夜も腕っぷしでがんばるよ!
11 June, 2015
TOWNZEN / JIMISEN, 09 Jun 2015 - オートフォーカス・レンズを使ってみた
ちょいと訳ありで買った、ソニーα7専用の単焦点レンズ、ツァイス/コシナ製 Sonnar FE 55mm/F1.8 ZA を試してみた。
ファーストステージは普通にオートフォーカスで、ラストステージは敢えて手動でやってみた。慣れた手動の方が速いんじゃないか・・・、と、やってみるまでは思っていた。
オートフォーカスの難点は、写したい人物の手前に何か来ると、思い通りにピントが人物に合わないことだ。マイクの前に立たれると、マイクとマイクスタンドに合焦してしまう。手動なら好きな所にピントを決められる。それに、私の知っていたオートフォーカス・カメラは(iPhoneの最新バージョンも含めて)、動き回る被写体の測距には手間取った。私が撮りたい人たちは、ステージ狭しと動き回る人が多い。
マイクスタンド問題は予想どおりだった・・・。だがそれ以外は、速さでも正確さでも、日本製最新テクノロジーのオートフォーカスに軍配が上がった。
ただ、撮った写真を後から見たところ、「フツーにしか」撮れないものだなぁ、と感じた。
場面を正確に写し撮る、という点では、私の衰えた視力と鈍い運動神経がオートフォーカスに勝つわけがない。
だけどね、ライブ写真を撮るのに必要な機能って、眼や視神経、脳の視覚野だけじゃない。音、ビート、空気の振動、熱とにおい、高揚感や陶酔感、時間的な流れ・・・。ライブハウスでナマ演奏を撮るってことは、人間の全感覚が一緒になって、その中で撮りたくなるものなのではないかな。特に私なんかアマチュアで、「音楽に感動できなければ、写真撮る気も起きない」っていう、フィーリング先行人間だから。
ツァイス/コシナ製オートフォーカス・レンズは、眼の役割だけをクールに受け持つ。さらに耳や体全体で感じるままに、ホットに撮るのが私の役割だ。どんなレンズでもそれなりに使いこなして、私らしい写真を撮るようになりたい。
それでもやっぱり、人間くさいライブ写真を撮るつもりなら、道具も古くて人間くさい方が・・・って思っちゃってね。
Using Carl Zeiss/Sony Sonnar FE 55mm/F1.8 ZA lens with Sony Alpha ILCE-7 35mm full-frame camera.
All photo copyright © 2015 Megumi Manzaki.
The Who tribute band TOWNZEN live at Adm, Ikebukuro Tokyo, 09 June 2015.
19 photos taken by Megumi in this session available.
https://www.flickr.com/photos/megumi_manzaki/sets/72157654330867855
Jimi Hendrix tribute band JIMISEN live at Adm, Ikebukuro Tokyo, 09 June 2015.
39 photos taken by Megumi in this session available.
https://www.flickr.com/photos/megumi_manzaki/sets/72157651992993924