60歳過ぎてもライブハウス通いが止まらない、かっこいいインディー・ミュージシャンのライブ写真撮影に精出すおばさんロック・フォトグラファー。機材は1970~80年代のオールドレンズ、コンタックス/カール・ツァイス。時にはライカ。最近ニコンも使うけど、AFもAEも最新機能は信用せず、マニュアルモード一本やり。老眼かすみ目つらくても、今夜も腕っぷしでがんばるよ!
17 October, 2016
夜, 15 Oct 2016 - κάθαρσις
ライブハウスで2年ぶりに会った人がいる。
「久しぶりだね。」「今どこかで弾いてる?」
「それどころじゃねえよ。」と彼は言う。
顔を見なかった2年間に、彼はバンドを辞め、仕事も変わり、そして、奥さんが病気でほとんど死ぬところだったのだという。
彼は酔った勢いかもしれないが、「俺のせいだ。」と言う。
そうなのか……と思いつつ、「そんなふうに考えちゃいけない。」と私が言う。
幸いにも快復されたそうだが…。
「あいつが死んだら俺も死のうかと思ったんだよ。」
もうその言葉を聞いたら、女は、どんなつらかったこともすべて、ゆるしてしまおうと思うのかもしれない。
はやく家にお帰り。酔いつぶれる前に。