かつてアウトブレイク名物だった『20世紀のレガロス』最終回。
ロリー・ギャラガー・ファンの私が初めて O.E. Gallagher を見るためにこの店に来たのが、2010年4月11日の『レガロス』。カメラ片手にライブハウスにどっぷり浸かった人生の始まりだった。
だが今、ブルース・ロックの“定席”のひとつが幕を閉ざし、ある時代が終わりを告げる。
Rory Gallagher tribute band O.E. Gallagher live at Outbreak, Yotsuya Tokyo, 23 December 2016.
- Takayuki O.E. (guitars/vocals)
- Hironori Kagawa (bass)
- Shuichi Ueda (drums)
- Naomi Watanabe (keyboard)
Using Carl Zeiss/Contax Planar 135mm/F2 single focal lens with Sony Alpha ILCE-7S 35mm full-frame camera. Development using Adobe Lightroom 6.
All photo copyright © 2016 Megumi Manzaki.
私はこの日ライブハウス都内2か所掛け持ちで、『レガロス』出演最終回の O.E. Gallagher をスタートから3曲しか聴かずに、次の場所へ向かって立ち去らざるをえなかった。だがこのバンド「後半に激しさを増して盛り上がる」とか生ぬるいこと言ってはいない。ペース配分もへったくれもなく、最初の20分で並みのバンドの120分ぶんぐらい平気でかっ飛ばすから、重たいプラナー135ミリ抱えて写真撮る方も、20分間続くスタートダッシュで十分息が上がった。
享年47歳のロリー・ギャラガーの場合に限らず、『レガロス』に出演したトリビュートバンドの人たちの幾人かは、オリジナルが死んだ年齢、あるいは活動をやめた年齢を越えてしまっている。特に20代で早死にしたギタリストのトリビュートバンドなど、何をかいわんや。年齢ばかりかキャリアでも、とっくにオリジナルより長く演奏しているわけだろう・・・。『レガロス』が幕を閉じることも、時の流れには従うしかないということなのか？
私は、最初の頃は大井さんの写真を「ロリー・ギャラガーのコピー」に見えるようにと撮っていた。でもいつの頃からかそんな必要は感じなくなり、ありのままに撮るようになった。ロリー・ギャラガーという衣装をまとってコピーバンドやっているわけではないとわかったからだ。たぶんそれは2012年頃からだったと思う。
148 photos taken by Megumi in this session available.
https://www.flickr.com/photos/megumi_manzaki/albums/72157678094879246